蒲公英(ほこうえい)について

　蒲公英(ほこうえい)はキク科蒲公英の根をつけた全草を乾燥したもので、味が苦・甘、性が寒です。コーヒー酸、イノシトール、アスパラギン、サポニン、苦味質、樹脂、イヌリン、コリン、ペクチンなどが含んであります。
　漢方では、殺菌作用(ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌、肺炎双球菌、脳膜炎菌、ジフテリア菌、緑膿杆菌、変形杆菌、チフス菌など)、抗菌作用、利胆作用、利尿作用があり、解熱、消炎、健胃、利尿、催乳薬として、乳癰、皮膚潰瘍、眼疾腫瘍、消化不良、大便秘結、小便不利、感冒、咽喉炎、淋病、乳汁不足などに応用されます。特に乳腺炎、乳癌、消化不良、習慣性便秘、急性虫垂炎、上気道炎、扁桃炎、急性結膜炎に常用されます。
　動物実験により、蒲公英(ほこうえい)はヒト癌細胞に対し明らかな抑制作用を示すことが証明されました。