佩蘭(はいらん)について

　佩蘭(はいらん)はキク科の多年草、フジバカマの茎葉を乾燥したものです。日本ではフジバカマ、蘭草などと呼ばれます。日本にも生えていまして、「秋の七草」の一つです。一説によると、中国から渡来した植物のようです。
　中医学では、佩蘭(はいらん)が芳香化湿薬であります。佩蘭は湿濁によって生じる脾の要薬と言われ口が粘る、口臭がする、みぞおちがはる、食欲不振、消化不良、吐き気、嘔吐、軟便、倦怠感などに応用されます。特に夏の胃腸風邪には使うと効果があります。
　この佩蘭(はいらん)、最近では糖尿病の予防効果があるとか、皮膚のかゆみをおさえる作用なども注目されています。