密蒙花(みつもうか)について

　密蒙花(みつもうか)はフジウツギ科の落葉低木ワタフジウツギの花蕾または花序を乾燥したもので、味は甘、性は微寒です。中国では老密蒙花（ロウミツモウカ）、老蒙花（ロウモウカ）とも呼ばれます。
　漢方では明目の効能があり、結膜炎や流涙症・角膜混濁・視力低下など眼科疾患に対する常用薬として用いられています。
　臨床応用には、急性・慢性の結膜炎に用いられます。結膜充血・流涙・目やに・視力障害・羞明などの症状があるときに、実証・虚証を問わず使用されます。一般に肝腎陰虚の熱象をともなう慢性結膜炎に適してあります。