忍冬(にんどう)について

　忍冬(にんどう)はスイカズラ科スイカズラの全草(茎、葉)を乾燥し刻んだもので、味は甘く、寒性です。タンニン、フラボノイドのロニセリンなどを含んでいます。なお、スイカズラの花蕾はキンギンカ(金銀花)です。
　漢方では、清熱解毒、止痛などの作用があります。感冒や熱性疾患の初期、咽喉痛、細菌性下痢、化膿性皮膚疾患、筋肉や関節の痛みなどに用いられます。治頭瘡一方、香川解毒剤は代表的な漢方薬処方です。
　忍冬(にんどう)５０〜１００グラム程度を木綿の袋に入れて、鍋であらかじめ煎じておき、その煎じ液を袋とともに風呂に入れて入浴剤として利用します。腰痛や痔の痛み、湿疹、あせも、ただれに用います。また、皮膚を美しくして、美容にも大変よいとされています。