独活(どっかつ)について

　独活(どっかつ)はウコギ科のウドの根茎を乾燥したものです。神農本草経の上品に収載されています。
　漢方的には、通経絡、去風湿、止痛などの効能があり、半身不随、頭痛、めまい、神経痛、リウマチなどに用いられます。また発汗、駆風、鎮痛薬としてリュウマチ、浮腫、関節や金瘡の痛みの応用されます。
　『独活』と親戚のような生薬に『羌活』があります。『羌活』は、『独活』が根茎を使うのに対し、側根を使います。また、植物は違うのですが、作用が似ているので名前も¨親戚¨のような似たものになっています。

※独活は温性であるから、盛夏には用いない方がよい。高熱があって悪寒がないとき・陰虚で熱象があるときには使用してはならない。