地骨皮(じこっぴ)について

　地骨皮(じこっぴ)はナス科のクコまたはナガバクコの根皮を乾燥したものです。味は甘く、寒性です。血糖低下作用、解熱作用、降圧作用が認められています。
　漢方的には、清熱涼血、清虚熱、止血の効能があり、慢性的な微熱、体力の低下、寝汗、咳、痰、吐血などに用いられます。
　地骨皮(じこっぴ)は解熱、強壮薬として、結核の潮熱、咳嗽、寝汗、吐血などに応用します。肺結核などで寝汗をともなう発熱や咳嗽が続くときには柴胡・麦門冬などと配合する。結核や慢性気管支炎などの咳嗽や微熱が続き、体力が低下しているときには黄耆・人参などと配合する。慢性腎炎や慢性膀胱炎などで口渇、煩燥、神経衰弱などの症状がみられるときには茯苓・車前子などと配合する。吐血や血尿には新鮮な地骨皮の汁を用いることもあります。