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生理的な原因による飛蚊症 (2013/5/14)
目は老化の影響を感じやすい器官といえます。飛蚊症原因のひとつは生理的な原因と言います。 眼球内には卵の白身に似た透明なゼリー状のものがつまっています。これを硝子体と呼びます。この硝子体は、99%以上が水分で、わずかに線維を含んでいます。 若いときには透明で濁りがありませんが、年齢に伴い濁りが出ることがあります。もう少し詳しくいえば、年齢が進むとともに線維と水分が分離して中に空洞を形成します。それがさらに進行すると眼球の内壁から硝子体が離れて、線維の塊が眼球内をふわふわと浮いた後部硝子体剥離と呼ばれる状態になります。 この線維の塊は、ものを見ている本人には影として認識されますが、これが飛蚊症の本態です。線維の塊はゼリー状硝子体の中を漂うので、影はゆらゆらと揺れます。そのため、それはあたかも蚊が目の前を飛んでいるかのように見えるのです。 硝子体剥離自体は病気ではありませんが、網膜裂孔や網膜剥離という病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。飛蚊症自体は完全に消えることはありません。しかし慣れてくると、普段はその存在に気付かなくなります。 ※生理的な原因による飛蚊症は特に治療が必要でない
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